🤲 『これで 漸 ( ようや )くトーキーができ 上 ( あ )がった……』 私達 ( わたくしたち )はそんな 事 ( こと )を 言 ( い )って 歓 ( よろこ )んだものであります。 尤も何方が雲か 泥 ( どろ )かは、其れは見る人の心次第だが、兎に角著しく変った。 私は昨年三月二十二日、先生と先生の令兄淺野正恭中将と岡田熊次郎氏とにお伴して駿河台の主婦の友社来賓室に於て九條武子夫人と語る霊界の座談会に列した。
🙃 食にはなれた野犬が猛犬になり狂犬になるのは唯一歩である。 江州からはたよりが無い。 又 ( また )それがこの 道 ( みち )にたずさわる 方々 ( かたがた )の 私 ( わたくし )に 期待 ( きたい )されるところかと 存 ( ぞん )じます。
8✆ 先日上野を歩いて居たら、 車夫 ( くるまや )が御案内しましょうか、と来た。 最初 ( さいしょ ) 私 ( わたくし )は 馬 ( うま )に 乗 ( の )るのが 厭 ( いや )でございましたが、 良人 ( おっと )から『 女子 ( じょし )でもそれ 位 ( くらい )の 事 ( こと )は 要 ( い )る』と 言 ( い )われ、それから 教 ( おし )えてもらいました。 T 女 ( じょ )に 斯 ( こ )うした 能力 ( のうりょく )が 初 ( はじ )めて 起 ( おこ )ったのは、 実 ( じつ )に 大正 ( たいしょう )五 年 ( ねん )の 春 ( はる )の 事 ( こと )で、 数 ( かぞ )えて 見 ( み )ればモー二十 年 ( ねん )の 昔 ( むかし )になります。
4😭 燈台下暗くして、東京近くの此村では、青年会が今年はじめて出来、村の図書館は一昨年やっと出来た。
🖖 まさか忍び返えしのソギ竹を黒板塀の上に列べたり、 煉瓦塀 ( れんがべい ) 上 ( うえ )に硝子の破片を剣の山と 植 ( う )えたりはせぬつもりだが、何、 程度 ( ていど )の問題だ、これで金でも出来たら案外 其様 ( そん )な事もやるであろうよ。
9🤣 念のため双方を確認してくださるようお願いいたします。 堕落か成功か、 其様 ( そん )な 屑々 ( けち )な評価は如何でも構わぬ。 其巡査の話に、 正服 ( せいふく ) 帯剣 ( たいけん )で東京を歩いて居ると、あれは田舎のお 廻 ( まわ )りだと 辻待 ( つじまち )の車夫がぬかす。
20😊 越 ( こ )えて 昭和 ( しょうわ )四 年 ( ねん )の 春 ( はる )に 至 ( いた )り、 彼女 ( かのじょ )は 或 ( あ )る 一 ( ひと )つの 動機 ( どうき )から 霊視 ( れいし )の 他 ( ほか )に 更 ( さら )に 霊言 ( れいげん ) 現象 ( げんしょう )を 起 ( おこ )すことになり、 本人 ( ほんにん )とは 異 ( ちが )った 他 ( た )の 人格 ( じんかく )がその 口頭機関 ( こうとうきかん )を 占領 ( せんりょう )して 自由自在 ( じゆうじざい )に 言語 ( げんご )を 発 ( はっ )するようになりました。
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