🤫 近年、女性が理不尽に対して声をあげる、という流れが少しずつ生まれている中で、映画『ファーストラヴ』を鑑賞し、そのスリリングな面白さはもちろんのこと、今の日本においてこの映画は社会的にも非常に重要な作品だと確信しました。
19🤛 由紀と迦葉、それぞれが環菜との接見や手紙のやり取りを進めていき、2人が環菜から聞いた話の内容を突き合せますが、つじつまの合わない部分があることに気づきます。 今作は、いろいろなキャラクターが、「他人に自分や誰かを重ねる」という行為を繰り返す中で進行していきます。
2😒 事件の裁判が近づく中、環菜は殺意を一転して否認。 環菜への取材で不安定になっていく由紀を陰ながら支えようとしたり、我聞に由紀をもっと支えるように求めたりという迦葉の由紀への感情は、母親からの愛情を得られなかったことで由紀に母親を投影させたというマ的な思考ではなくて、由紀が救われることが、自分の母親が救われることの代理になっていたのかもしれないな、と感じました。
😚 大学生になると由紀は一人暮らしをはじめますが、空虚な心を埋められず、雨の日に大学の構内で1人佇んでいたところ、迦葉に声をかけられました。
😅 本ページの情報は2020年2月時点のものです。 由紀もまた、なにか過去の出来事に囚われているようです。
13☣ 由紀が環菜の中に、自分の閉じ込めてきた過去を垣間見る中で物語が進行していくのですが、他のキャラクターたちも環菜を巡って、その向こう側に別の人物を見ているような構造が作品の中に埋め込まれています。 家に帰れないと言う環菜に「布団が一組しかないけどいいか」と聞いて、一緒に寝ます。
3😉 そんなとき迦葉から連絡が入り、デッサン会に参加していた人物が見つかったというので由紀はひとりで富山まで会いに行くことにしました。 なぜ映画版では主人公夫婦に子どもがいないのか?• 子どもの頃、由紀は実の父親からネチネチとしたいやらしい目で見られていたのです。 一作家として、又、思春期の頃から堤幸彦監督の作品に夢中になってきた一ファンとして、とにかく一人でも多くの方に観てほしい、と力を込めて訴えたいです。
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